『熱血ブログ!!主計ファミリーの現場バカ日誌』は、安全や品質に関する情報の「共有化」や「見える化」を通じ、少しでも「配管業界全体の活性化」につなげたいという願いを込めて、次世代の配管総合企業を目指す主計管工株式会社がお届けしています。
2022/01/31
皆さんこんにちは、ケイ子です。さて、今年で発生から27年目をむかえる阪神・淡路大震災ですが、今回はその時の災害対応にあたっておられた神戸市の職員さんたちへのインタビューをもとに、震災の教訓を語り継ぐためのシミュレーションアイテムとして作成された”クロスロード”というカードゲームについてレポートすることにいたします。
クロスロードとは?
防災のためのカードゲーム「クロスロード」は、直訳すると”分かれ道”や”分岐点”を指し、文字通り、それぞれのプレーヤーが災害時に遭遇する様々な問題に対し「Yes」か「No」の決断を迫られるカードゲームです。プレイヤーは何名かでテーブルを囲み(同意見が拮抗しない奇数名による編成が好ましいそうです)、例えば「3000人いる避難所で、2000食を確保した。あなたが食糧担当の職員ならこの食料を配りますか?配りませんか?」などというお題が書かれたカードについて、プレイヤーは自分なりの理由を考えます。その後一斉にYesかNoのカードをオープンし、なぜそのカードを選んだのか、全員で意見を交換し合います。というわけでこの「クロスロード」は、災害を自分にも起こりうる事として考えると同時に、他の人たちの様々な考えを知ることのできる、防災のイメージトレーニングとしてとても優れたカードゲームなのです。
クロスロードの進め方
まず、簡単な自己紹介から始め、それぞれのプレイヤーに問題のカードとYes・Noのカードを配ってからルール説明を終えるといよいよゲームの開始。後は先にお話しした通り問題カードに対するYes・Noの意思表示をカードで行い、意見交換するのですが、多数派の人には青い座布団が描かれたカードが与えられ、1人だけの意見の場合は金座布団のカードが与えられます。10枚の問題が終わった時に、一番多くのカードを持っている人がゲームの勝者となるのですが、結果に関係なく、得られるものは多いと思います。
ゲームの間で気をつけたいポイント
災害の対応については、人それぞれのYes・Noに明確な正解がないという事を知るのもこのカードゲームの目的のひとつなので、自分と違う意見であっても極力否定的な言葉は使わず、最後までその人なりの考えを引きだしていくことがこのゲームを進めていくための重要なポイントです。このゲームはこれから私たちを襲うであろう災害の対応に、いかに誠実に考えられるかを前提に作られているゲームなので、あくまでその点を忘れずにプレイしてくださいね。
※クロスロードは登録商標です。ご購入の際は必ず正規品を!
というわけで今回は、地域のあるセミナーで最近知ったばかりの”防災シミュレーション型カードゲーム”クロスロードについてお伝えいたしました。それでは皆さま、今年もご安全に!本年もどうぞよいろしくお願いいたします!