『熱血ブログ!!主計ファミリーの現場バカ日誌』は、安全や品質に関する情報の「共有化」や「見える化」を通じ、少しでも「配管業界全体の活性化」につなげたいという願いを込めて、次世代の配管総合企業を目指す主計管工株式会社がお届けしています。
2021/11/30
皆さんこんにちは、ケイ子です。さて、深まる秋も終わりを告げ、いよいよ本格的な冬がやってきますね。皆さんのご家庭でも、収納スペースの奥にしまい込んでいた色々な暖房器具を、お部屋に出して使う時期なんじゃないでしょうか?でもその前にちょっと待ってください。長い間使わずにおいたモノって、再使用時のトラブルが意外に多いんですよ。それって、いろんな形で熱を伴う暖房器具なら尚更のことですよね。というわけで今回の私のレポートは、使い始めの暖房器具の注意点についてお伝えしたいと思います。
【ポイント①】ストーブやファンヒーターの事故の数
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、ストーブやファンヒーターによる事故は、2020年度までの5年間で、652件も起きているそうです。種別の内訳は石油タイプが307件、電気タイプが345件で、1年間で言うと事故は毎年100件以上、死亡事故も10件以上も発生していて、死傷者の年齢層は80歳以上の高齢者が25%強と最も多いようです。時期的にはやっぱり11月ごろから自己が増え、毎年1月にピークを迎えます。
【ポイント②】どういう事故が起こっているのか?
暖房機器の事故事例として、まず石油タイプは、ストーブ内部に多量のすすが付き、燃焼に必要な空気が不足、その結果炎が逆流したことで、たまっていたほこりが燃えだした事故や、カートリッジタンクに間違えてガソリンを給油したことにより起きた事故、使用中のストーブに給油した灯油がこぼれて引火した事故など、メンテ不足や誤使用、不注意による事故が多く、電気タイプは、就寝中に消し忘れていたストーブに布団が接触して引火した事故や、ストーブの上で衣類を乾かしたことによる事故、近くのカーテンに引火する事故など、可燃物に接触した事により起きる事故が多いようです。
【ポイント③】久しぶりに使う暖房器具の注意点
久しぶりに使う暖房器具を使用する前には、まず清掃を行い、ほこりやすすを取り除いてから使用してください。また、誤った燃料を給油しないよう、保管方法や保管場所に注意し、その年に買った燃料は、必ずその年の内に最後まで使い切ってください。燃料は長い期間を置くと劣化し、異常燃焼する危険が高まるからです。最後に、石油、電気のタイプを問わず、暖房器具をつけたままの使用と、可燃物近くの使用は絶対にしないよう、十分に注意をしてください。
最近では、新型コロナで何気に使う事の多いアルコール消毒液に引火する恐れもあるので、NITEでは注意を呼び掛けています。寒い冬を温かく過ごすには、灯油や電気、ガスなどの様々なエネルギーが必要です。安全にコントロールして使い、厳しい季節を今年も乗り越えていきましょう。それでは皆さん、次回までごきげんよう!