『熱血ブログ!!主計ファミリーの現場バカ日誌』は、安全や品質に関する情報の「共有化」や「見える化」を通じ、少しでも「配管業界全体の活性化」につなげたいという願いを込めて、次世代の配管総合企業を目指す主計管工株式会社がお届けしています。
2021/02/26
皆さんこんにちは、ケイ子です。さてつい最近の話なのですが、埼玉県の複数の中学校で、学校給食による集団食中毒が発生したというニュースがテレビやネットで報じられていました。原因は随分前に私がレポートした”ウエルシュ菌”によるものだそうで、生徒さんや教職員を合わせ、実に700人以上の方々に腹痛や下痢の症状が出たそうです。幸い重症者はおられないとのことなので、今は皆様の一刻も早い回復をお祈りするばかりです。一般的に食中毒というと、梅雨から夏にかけて起きやすいというイメージがあると思うのですが、実際はそうでもないようですね。というわけで今回の私のレポートは、冬場のほうが多く発生する代表的な2種類の食中毒についてお送りしたいと思います。
ノロウイルス
ノロウイルスによる食中毒は、その名前の通り、ウイルス性の食中毒です。一般的なウイルスは、低温や乾燥に強いので、実は寒い冬が大好きなんです。そんな冬に一番多く発生するノロウイルスによる食中毒は、汚染された二枚貝や十分に火が通っていないお肉などが主な原因で起こるので、これらを調理する際は、85℃以上の過熱を分30秒以上続け、夏以上に十分な火を通すことを心がけてください。
カンピロバクター
冬の発生がノロウイルスの次に多いのが、カンピロバクターによる食中毒です。こちらは細菌性の食中毒で、鶏肉に潜んでいることが多いそうです。細菌は肉の中にまで入り込んでいるので、鶏肉を調理する場合は、75℃以上の熱が1分以上、肉の隅々にまで通るようにしてください。
予防のポイント
まずは手をよく洗ったり、調理器具をきちんと洗うなど、菌やウイルスを”つけない”ことが重要です。他にも、生肉で使う調理器具とその他に使う調理器具を徹底的に分けるなどの工夫をして、菌やウイルスが食材に付着することを防ぎましょう。また手洗いに関する情報をもう一つ。実はノロウイルスには、アルコールによる消毒効果は全くありません。なので、例えばコロナ対策でアルコール消毒をしたからと言って安心せず、石鹸による手洗いも並行して行う必要があるということこの機会に認識してください。
ウイルスと菌にはその種類や性質によって様々な違いがありますが、あまりに小さすぎて目に見えないという点についてはどれも同じです。それらの”見えない敵”に対抗するためには、やはり十分な知識を身につけ、どんな季節でも油断せずにそれぞれの対策を立てる必要がありますね。それでは本日のレポートはここまで。次回まで皆さまごきげんよう!